映画

シンウルトラマンはなぜカラータイマーがない?理由やデザイナーについても!

シンウルトラマンの情報が解禁されましたね。

「カラータイマーが無いよね?」
「なぜカラータイマーがないんだろう?」
「カラータイマーがない理由が気になる!」

そう思われた方も多いのではないでしょうか?
どうやらシンウルトラマンのビジュアルには、
初代ウルトラマンデザイナーが関係しているようです。

今回はこちらについてまとめてみました!

  • シンウルトラマンはなぜカラータイマーがない?
  • シンウルトラマンはなぜカラータイマーがない理由は?
  • シンウルトラマンのデザイナーについても!

 

シンウルトラマンはなぜカラータイマーがない?

ウルトラマンといえば3分しか戦えないというのは、周知の事実ですよね。
3分経ったらカラータイマーが光りだし、子供の頃はソワソワしたものです。

ウルトラマンが3分で宇宙に帰らないといけないという制限をつけたのは、
お金のかかる特撮シーンを短くするためと言われています。

CG時代の現在では信じられませんが、
当時のウルトラマンの撮影はスーツアクターの古谷 敏さんが実際に演じていました。

古谷 敏さんの体力的にもバトルシーンは3分が限界だったのです。

子どもたちにも、ウルトラマンが3分しか地球にいられないという設定を分かりやすいようにとカラータイマーは後付けされました。

覗き穴やせびれも当初はありませんでしたが、
演じるにあたり役者の視覚確保は必須であり、
覗き穴として目に穴が開けられました。

背中のせびれはファスナーを隠すためにつけられたものです。
現在はCGの技術が進歩し、特撮は必要ありません。

そのため3分という時間の制約を付ける必要がなくなったのです。

シンウルトラマンにカラータイマーがない理由は?

シンウルトラマンにカラータイマーがない理由は、
本来の美しくカッコイイウルトラマンに近づけるためです。

シンウルトラマンの企画・脚本は新世紀エヴァンゲリオン監督の庵野秀明氏です。

庵野氏はウルトラマン初代デザイナーの成田亨氏の描いた、
「真実と正義と美の化身」という油絵のウルトラマンをみて心を揺さぶられました。

一眼見て、この美しさを映像にしたいと強く思ったそうです。

成田氏の描くウルトラマンには、
カラータイマーも目の覗き穴も、せびれもありませんでした。

ウルトラマンから不必要なものをどんどん削って、
より洗練されたシンウルトラマンが完成したのです。

CG技術の発展により、
初代デザイナーが思い描いたウルトラマンが完成しました。

ウルトラマンのデザイナーについても!

ウルトラマンをデザインした成田亨さんはデザイナーであり、彫刻家です。

成田亨さんは、初代ウルトラマンをデザインし、ウルトラマン誕生に大きな功績を残しました。

成田亨氏は円谷プロダクションの契約社員として、
ヒーローや怪獣を多数デザインしました。
バルタン星人も成田亨さんのデザインです。

美しくカッコいい宇宙人をコンセプトに、ウルトラマンは生まれました。

しかしながら、大人の事情や演技上必要な視覚確保によって、
結果的に成田亨さんが思い描いた美しいウルトラマンとはかけ離れた姿になってしまいました。

その後、著作権の問題で成田亨氏は円谷プロダクションと決裂し、
後に裁判にも発展しています。

成田亨さんの息子さんによると、
自身が離れた後にさまざまなウルトラマンが登場し、
ビジュアルが大きく変えられていることを悲しんでいたそうです。

また成田亨さんのデザインしたヒーローや、怪獣のおもちゃが無数に売られているのにも絶望されていました。

生みの親である自分の名前はどこにもなく、
我が子のような作品が消耗品のように消費されていく。

私たちには想像もつかないような苦悩の時を過ごされたようです。

成田亨さんの悲しみは癒えることなく、
2002年にお亡くなりになっています。

成田亨さんの芸術家人生が、『真実と正義と美の化身』にはつまっています。

作品は50年以上前のものですが、
天才庵野秀明の心を強く揺さぶったのです。

成田亨さんの望んだ美しいウルトラマンを、現在の技術を持って再現する!
庵野氏の強い思いが、シンウルトラマンのビジュアルにつながっているのです。

まとめ

  • シンウルトラマンはなぜカラータイマーがない?
  • シンウルトラマンはなぜカラータイマーがない理由は?
  • シンウルトラマンのデザイナーについても!

今回はこちらについてまとめてみました。

カラータイマーは元々は付いておらず、
コスト削減や商業的理由で後付けされたものでした。

CG技術の発展により、カラータイマーをつける必要性がなくなったんですね。

初代デザイナーが思い描いた、本来の美しいウルトラマンに近づけるために、不必要なものは排除され洗練された姿となったようです。

1960年代の高度経済成長期に生まれたウルトラマン。
日本は発展とともに大きく変わっていきました。
しかし、子どもたちの心には永遠のヒーローとして変わらず受け継がれています。

昭和のヒーローを最新の技術を駆使して、
どのように令和の子どもたちを魅了させるのか楽しみでなりません。

斉藤工や長澤まさみという実力派の俳優陣も名を連ねています。
なんと斉藤工さんのお父さんは、
ウルトラマンタロウの制作に関わっていたそうです!
何か因果を感じますよね。

ウルトラマンのデザインだけではなく、
物語としても期待できそうです。

ウルトラマンには当然あるものと思っていたカラータイマーが、
実は大人の事情で取り付けられていたとは驚きました。

今回のシンウルトラマンで、悲しみが癒えぬまま、この世をさった成田亨氏に日の光があたることを願います。