連日ニュースでも取り上げられ、
話題となっている知床半島沖の観光船沈没事故。
海上保安庁が委託した「日本サルベージ」による観光船の引き上げが5月24日に行われましたが引き上げ作業に失敗してしまい、
さらに深いところに沈んでしまいました。
「なんで落としちゃったの?また引き上げるのにどのくらい費用がかかるの?」
「落とした責任は誰にかかるの?」
賛否両論巻き起こるこの出来事について気になることが多々ありますね!
今回はこちらについてまとめてみました!
- 日本サルベージの再引き上げ費用は追加でかかる?
- 日本サルベージが船を落下で責任は誰にかかるの?
日本サルベージの再引き上げ費用は追加でかかる?
一度目に予定されていた引き上げ費用は1億4000万円だったそうで、
海上保安庁が負担するということになっていたそうです。
「国民からは税金でやるのか…」
といった声も聞かれていましたが、
再引き上げの費用については今のところ海上保安庁は発生しないと言っています。
行方不明者の捜索と調査のために元々8億7700万円かかる予定だったそうなので計10億円を国費でまかなうことになりますね。
そもそも運行会社側の過失で起こった事故なのになぜ国が負担するの?!と思う方もいると思います。
「知床遊覧船」の運行会社の桂田社長は、
乗客人数分の保険金で費用を捻出できると考えていたようです。
そして社長にはもう資産がないということで国が負担するしかなく、
国費からまかなうことになったそうです。
「税金でそれをどうにかするのは納得いかない」
という声が挙がるのも仕方がない気がします。
桂田社長が負担しないのももちろん納得がいかない方が大多数だと思いますし、
説明をしないのも国民としては納得がいかないですね。
日本サルベージが船を落下で責任は誰にかかるの?
一度引き上げたのに再び船を落下させてしまった「日本サルベージ」。
誰の責任になるのでしょうか?
引き上げ作業が行われた24日の天候は、
霧がかかっており海は荒れていませんでしたが、
地元の漁師たちは潮の流れが早いことを気にして漁港に戻ってきていたような天候でした。
そんな中でも作業を行なっていた「日本サルベージ」のメンバー。
えい航中の落下ということで「日本サルベージ」に対してネット上では様々な意見があるようですが、
メディアで専門家は
「海中から船を出すときにすごくテンションがかかるため、
しっかり固定する必要があります。
深いところだといかりが下ろせないため浅瀬まで持ってきて固定をしっかりしてから引き上げたいと思っていたのでしょう。
だからえい航するしかなかったのでしょうね」
と話していました。
また、ネット上では
「逆潮だったから、固定したロープからすり抜けて落下してしまったのでは?」
「海水の重みもかかったらベルト切れちゃうよね…でも予測できなかったのかな?」
という声も挙がっています。
専門の業者しか詳しいことは分かりませんし、
引き上げ作業も容易ではないのですから責任は「日本サルベージ」だと決めつけるのは違うような気がします。
現在引き上げはどのように行うか考えているようなので、
二度目は確実に作業して事故の原因究明に早く繋がるといいですね。
今後引き上げはどのようにする?
一度目の引き上げ時に潜った潜水士は現在減圧を行なっており、
近日中に再度潜ることは厳しいそうです。
今回は水深180mのところに沈んでおり、
前回より60m深くはなっていますが再度飽和潜水を行うことが有力だとされていますね。
専門家は、高性能な水中カメラのアームを使ってベルトを船体に通すことも可能かもしれないと話していますが、
まだどのようにして引き上げるかは確定していなそうです。
早ければ5月26日に海面上に引き上げる作業を行い、
27日には網走港に運ばれる予定となっています。
今度は安全に引き上げることができるといいですね。
日本サルベージとは?
今回話題となった日本サルベージは海難救助と海洋工事を主としており、
今回のような沈没船の引き上げだけでなく船舶集荷の救助や船骸撤去、
汚染物質回収も行っています。
また、海底ケーブル工事や海洋調査も行う海のエキスパートです。
さまざまな実績をもっているので今回も慎重に引き上げを行っていたであろう中での再沈没。
計画を再び立て直していると思いますが、
今度は水深180mということで引き上げ作業も容易でないことでしょう。
まとめ
- 日本サルベージの再引き上げ費用は追加でかかる?
- 日本サルベージが船を落下で責任は誰にかかるの?
今回はこちらについてまとめてみました。
費用は一度目の引き上げ作業にかかった1億4000万円のみで、
現在のところ再度引き上げにかかる費用とらない予定だと海上保安庁が発表しています。
また、責任は一概に「日本サルベージ」だとは言えない気もします。
どちらにせよ、今後確実に引き上げを行い早く沈没事故の真相がわかる手がかりが見つかるといいですね。
いまだ行方不明の12名も早く見つかることを祈ります。